今日の話はデトックスです。
デトックスとは「解毒」という意味ですが、
体の中に溜まった宿便や化学物質などの
有害成分を取り除く事です。
これに関して、僕は昔から腸内洗浄や肝臓デトックス
という方法を交えてその重要性を説いているのですが、
未だに実践できていない方も多いと思います。
確かに短期的とは言え少し特殊な生活をするので
抵抗があるのはわからなくもありません。
しかし、デトックスは極めて重要です。
僕達のような先進国に住む人間の内臓は
添加物、重金属、放射能、農薬などにより、
どうしても毒素が溜まってしまいます。
そのような状況では何をしても効果は半減です。
腸が汚れていれば栄養の吸収力が落ちるので、
いくらタンパク質を摂っても筋肉になってくれません。
体内酵素の大半が解毒に使われてしまうため、
脂肪代謝能力が落ちてダイエット効果も下がります。
いくらアンチエイジングを頑張ったとしても、
毒素が血液やリンパに乗って全身を回っていけば、
ニキビができて、髪は抜けて、EDや不妊症になります。
デトックスをしなければ何も始まりません。
筋肉を付けたいにしろ、脂肪を減らしたいにしろ、
病気を治したいにしろ、若返りたいにしろ、
デトックスをしなければ意味が無いのです。
どんな目標があるにせよ、全ての結果に
大きな効果を上げる事に貢献するのがデトックスです。
という事で今日はデトックスの事を詳しくお伝えします。
正しい概念ややり方も一緒にお話しますので、
経験者も未経験者も是非読んでもらえたらと思います。
さて、一言でデトックスと言ってもターゲットとする
内臓や汚染物などにより色々な方法がありますが、
今回は最もベーシックで優先度の高い腸内洗浄に
特化したいと思います。
腸内の宿便を取り除くという方法です。
宿便とは腸内に停滞した排泄内容物の総称の事ですが、
腸内菌に分解される過程で、有害な毒素を生産します。
そして毒素が体内に入ると、人間の体は
それを脂肪として貯蓄しようとします。
以前、食品の軽さのお話をした時、
ケミカルな物質は脂質に溶け込んでいる
と言いましたが、正にこの事です。
牛や豚や鶏だけでなく、人間の体でも
化学物質や毒素は脂質に溜まるのです。
何故、脂質に溜まるかと言えば、
そのまま体内を循環されるのが危険だからです。
つまり、一時避難場所として脂肪の中に
退避されるという仕組みになっています。
そして、脂肪にも蓄積し切れない毒素は血液に乗って全身を回り、
倦怠感、肩凝り、頭痛、肌荒れ、冷え症などが起こし、
やがて癌、脳卒中、心筋梗塞など命に関わる病気に発展します。
話を宿便に戻しますが、宿便が溜まると
その収容のために腸が膨らんで腸壁が薄くなってきます。
風船を膨らますと皮がどんどん薄くなると思いますが、
腸もあんな感じで薄くなっていきます。
すると、そこを通る血管が圧迫されて栄養の吸収が阻害され、
慢性的な栄養不足に陥るようになるのです。
腸内の血管に異常が起これば蠕動運動も鈍くなり、
更に宿便が溜まりやすい悪循環に入っていきます。
ともかく宿便は最悪なのです。
コイツを出さない限り、我々に明日はありません。
宿便を出すのは現代人にとっての最重要課題です。
さて、その宿便ですが、世間一般では
間違った解釈をされている事があるので、
ここでしっかり定義を覚えておいて下さい。
一般的に宿便とは小さい頃から少しずつ
溜まって来た食べカスの集合体と称される事が多いですが、
実際のところ便は2年も3年も残留する事は出来ません。
腸内細菌の酵素により腐敗や発酵が進んで
2週間もすれば完全に無くなります。
では宿便とは何なのかと言うと、
胃腸の処理能力を超えた食事量を摂取する事で
腸内に停滞する排泄内容物の総称という事になります。
長年溜まっているものというよりも、
現在進行形で入れ替わり溜まっている感じです。
ですから、宿便の色は普通の便と余り変わりません。
それほど硬くもありません。
ベジタリアンの人であれば余り臭くもありません。
世間で言われているものとは大分違いますので、
まずは正しい定義を理解をしてもらえたらと思います。
ではこの宿便を取り除いていくわけですが、
先程言ったように宿便が溜まってしまうのは、
食事量が胃腸の処理能力を超えるためです。
簡単に表すと、
「処理能力 < 食事量 = 宿便が溜まる」
「処理能力 > 食事量 = 全て排泄」
です。
交通渋滞のようなものだと思って下さい。
例えば、1分間に100台の自動車が通行できるところに
80台入って来るのであれば何の問題も無く流れていくでしょう。
しかし、150台入ってきたら渋滞が起こります。
次の日もまた150台入ってきたら更に渋滞が起こります。
こうやって積み重なって溜まるのが宿便です。
そして、これが繰り返されると、ついには道路からも
はみ出して歩道にまで自動車が侵入してきます。
これが、腸が膨らんでしまった状態です。
非常に危険だという事がわかると思いますが、
現代人は基本的にこの状況に陥っています。
一般人な食事は「処理能力 << 食事量」ですので、
放っておけば勝手に宿便が溜まってしまうのです。
少食でも胃腸の処理能力が衰えれば宿便は停滞します。
健康に相当気を付けている人であっても、
宿便は溜まってしまうはずです。
それ程までに現代人の胃腸の処理能力は弱く、
食事量が多過ぎるのです。
では、この状況をどうすれば打破できるか?
1つ考えられるのは自動車の通行量を減らす事です。
今まで150台入ってきた自動車を100台以下にすれば、
少しずつ掃けていく事ができるでしょう。
もう1つ、道路の収容力を高める方法もあります。
100台が限界だった道路を一時的に改良して、
200台まで通行できるようにする事ができれば、
これもまた少しずつ掃けていく事ができるでしょう。
どちらを選択するかは個人の好み次第ですが、
ここではどちらの方法も紹介したいと思います。
シンプルに食事量を減らすという事です。
具体的にやるのはジュース断食です。
消化にパワーを使う固形物を一切排除して、
飲み物だけで数日間過ごします。
飲み物は野菜ジュースか果物ジュースにします。
できればジューサーで自分で作るのが好ましいですが、
難しい場合は市販のものでも構いません。
その際は、果汁100%のストレートジュースを選んで下さい。
単なる果汁100%ではダメです。
そういうものは「濃縮還元」と言って、
一度水分を吹っ飛ばしてから後入れの水で
薄めるという方法が取られています。
その際に劣悪な水が使われたり、
添加物の香料が入ってしまうので、
デトックスには向きません。
「ストレート」と書いてある事を確認して下さい。
量は1日1Lまでを目安にして下さい。
ジュースならいくら飲んでもいいわけではありません。
飲み過ぎれば結局、胃腸の処理能力が増え、
宿便が出辛くなります。
どうしてもお腹が減ったら水を飲んで下さい。
水はいくら飲んでもOKです。
水は人体にとって極めて重要な栄養ですが、
ここで言う通行量には関与しませんので、
遠慮無く飲んで頂いて大丈夫です。
期間は特に決まってはおらず、宿便が出るまでです。
交通量を減らしていくと、あるタイミングで
宿便がドサッっと出る瞬間があります。
経験者はわかると思いますが、
「何にも食べてないのに、何でこんなに出るんだ?」
とビックリする程に大量の便が出ます。
そして、一気に体にポジティブな変化が起こります。
断食中は好転反応というもので口内炎ができたり、
ニキビが増えたり、頭痛が起こったりするのですが、
それがパーッと消えていきます。
ここまで来ればOKです。
便がチョロっと出るだけで体に何も反応が無い状態だと、
まだまだ出きっていないので続けなければいけません。
一応の目安としては5日位だと思います。
経験上、5日以内には宿便が出て来ます。
但し、相当量の宿便が溜まっている人は
1ヶ月近くかかる場合もあるようですので、
一概には言えない事は理解しておいて下さい。
こちらは胃腸の処理能力を向上させます。
具体的には腸内洗浄のサプリメントを用いて、
一時的に毒素吸着力と蠕動運動を高めます。
どんな商品を選ぶかはお任せしますが、
一応成分として僕が有効だと思っている
物を書いておきたいと思います。
まず、毒素を吸い上げるものとして、
・アマニ(フラックス種)
・サイリウム(オオバコ種)
・ベントナイトクレイ(モンモリロクレイ)
・活性炭
それから蠕動運動を活発にさせるものとしては、
・センナ
・生姜
・ニンニク
・ハバネロ(唐辛子)
聞いた事があるものも多いと思いますが、
この辺は信頼がおけると思っています。
これらを使うと毎日大量の便が排泄されますので、
それに紛れて宿便を取り除いていく事ができます。
目安はやはり5日間です。
1日2日で取り切れるものではありませんので、
最低でも5日は集中して行って下さい。
また、ある程度の食事制限も必要です。
いくら胃腸の処理能力を上げているからと言って、
それを超えるような過食をしていたら意味がありません。
出来れば1日1000kcal以内にするように心掛けて下さい。
「腸内洗浄サプリ」+「1日1000kcal以内」
この組み合わせで、適切に宿便が排泄されます。
以上、2つ方法を紹介しましたので、
良かったらどちらか1つでも実践してみて下さい。
ちなみに、この腸内洗浄で宿便を出す事はできますが、
宿便のせいで変形してしまった腸の形状までは治りません。
それを治すには「処理能力 > 食事量」
の状態を続ける必要があります。
例えば、毎週1日断食など短期断食を繰り返す事です。
こうした方法で元に戻る事がわかっているので、
徹底的にやりたい方は挑戦してみて下さい。