世界で活躍する建築家の妹島和世さん。日本女性では初の建築の最高権威「プリツカー賞」の受賞を果たし、金沢21世紀美術館など数々の有名な建築物に携わっています。そんな妹島和世さんのプライベートや経歴が気になる方も多いのではないでしょうか?
今回は、妹島和世さんの結婚状況や年齢などのプロフィール、出身高校や大学といった学歴、そして建築家としての輝かしい経歴についてご紹介していきます。
妹島和世さんのプロフィール
まずは、妹島和世さんの基本的なプロフィールをご紹介します。
- 名前:妹島 和世(せじま かずよ)
- 生年月日:1956年10月29日
- 年齢:68歳(2025年9月時点)
- 出身地:茨城県日立市
- 所属:SANAA、妹島和世建築設計事務所
妹島和世さんは、大学院修士課程終了後、有名建築家の伊東豊雄さんの事務所に入社しました。その後、1987年に「妹島和世建築設計事務所」を設立し独立。1995年には西沢立衛さんと共に建築設計事務所「SANAA」を設立し、世界的な活躍を始めます。
妹島和世さんは結婚している?
多くの方が気になる妹島和世さんの結婚状況ですが、2025年9月現在、妹島和世さんが結婚しているという公式な情報は見つかりませんでした。インタビューなどでもプライベートについて語ることはほとんどなく、独身の可能性が高いようです。
とあるインタビューでは、子供はいないことを明かしています。
「私は、子どもをもたない人生になりました」
引用元:Forbes
世界中を飛び回り、常に多くのプロジェクトを抱え多忙な日々を送っていることから、建築の仕事に人生を捧げているという印象を受けます。
夫は西島立衛ではない?
長年一緒に仕事をしている建築家の西沢立衛さんと「夫婦?」という噂もありますが、二人は建築家ユニット「SANAA」の共同主宰者というビジネスパートナーであり、夫婦関係にあるという事実はありません。
妹島さんと西沢さんは、妹島さんが伊東豊雄建築設計事務所にいたころに知り合いました。西沢さんは当時、伊東豊雄建築設計事務所にアルバイトとして入社していました。妹島さんが独立した際、西沢さんは妹島さんの事務所にアルバイトとして入社し、大学院卒業後そのまま就職しています。
その後、西沢さんも独立し、最初の仕事は妹島さんと妹島さんの母親が依頼した週末住宅だったそうです。この依頼を機に、西沢さんはきちんと独立して引き受けようと決意したとのことです。
独立後も妹島さんの事務所を間借りしていた西沢さんですが、その頃から妹島さんと西沢さんの事務所での共同コンペを出そうという話が出るようになり、「SANAA」を設立したそうです。
妹島和世さんの学歴
輝かしい才能を持つ妹島さんの出身高校、大学をご紹介します。
出身校は県内トップクラスの進学校
妹島和世さんの出身高校は、茨城県立水戸第一高等学校です。偏差値は73と非常に高く、茨城県内1位の進学校として知られています。共学の中高一貫校ですが、妹島さんは公立の中学「日立市助川中学校」に通っており、高校受験を経てこの名門校に進学しました。
高校時代は建築に興味があったわけではなく、バドミントン部に入部しますが長くは続かなかったそうです。高校3年生で進路を決める時に、消去法で建築を選んだと語っています。
「高校時代も終わりに近づき、建築を進路に選びますが、これが残念なことに消去法でした。理系でしたが医学部は難しい。研究者もイメージできない。工学部しかないけれど、何を専門にするか迷った末に建築を選びました。」
引用元:毎日新聞
出身大学・大学院
高校卒業後、日本女子大学家政学部住居学科に進学し、建築を本格的に学びました。その後、日本女子大学大学院家政学研究科住居学専攻修士課程を修了しています。
大学院を修了した後、有名建築家・伊東豊雄さんの事務所に就職しました。ここでの実務経験を経て独立を果たし、現在の世界的な活躍に至ります。
現在は母校である日本女子大学の客員教授も務めています。
妹島和世さんの主な受賞歴と代表作
妹島和世さんの功績は世界で高く評価され、数々の賞を受賞しています。主な受賞歴と代表作をご紹介します。
主な受賞歴
- 2010年:プリツカー賞(西沢立衛さんとの共同受賞)
- 2005年:日本建築学会賞
- 2004年:ヴェネツィア・ビエンナーレ金獅子賞
- 1989年:吉岡賞
特に2010年に受賞した「プリツカー賞」は、「建築界のノーベル賞」とも呼ばれる最高権威の賞です。日本人女性として初めての受賞であり、妹島さんの建築家としての地位を決定的なものにしました。
代表作
SANAAとして手がけた主な建築物には以下のようなものがあります:
- 金沢21世紀美術館(石川県金沢市)
- ディオール表参道(東京都渋谷区)
- 海の駅なおしま(香川県直島町)
- ROLEXラーニングセンター(スイス)
- 2025年大阪万博テーマ館ジオネーチャパビリオン(大阪府)
特に金沢21世紀美術館は、その斬新なデザインと機能性で高い評価を受け、国内外から多くの来場者を集める人気スポットとなっています。円形の建物全体がガラス張りで、周囲の景観と調和しながらも独特の存在感を放つ設計は、妹島さんの代表作の一つと言えるでしょう。
まとめ
妹島和世さんについて、結婚状況や学歴、そして建築家としての経歴を紹介してきました。主なポイントは以下の通りです:
- 妹島和世さんは、結婚しておらず独身の可能性が高いです。
- 出身高校は茨城県立水戸第一高等学校で、日本女子大学・大学院を卒業しています。
- 2010年にプリツカー賞を受賞するなど、世界的に高い評価を受けています。
- 金沢21世紀美術館など、多くの有名建築物の設計に携わっています。
妹島和世さんのプライベートの多くは語られていませんが、人生を建築と共に歩み、素晴らしい作品を作り続けている姿勢は多くの人々に感銘を与えています。
大学から建築を学び始めて現在のような活躍に至るまでの道のりは、妹島さんの潜在的な才能と努力の賜物と言えるでしょう。これからも世界中の人々を魅了する建築作品を生み出し続ける妹島和世さんの活躍から、今後も目が離せません。