水を飲むこと
次にやるべき事は水を飲む事です。
水を飲む理由は2つです。
1つは就寝中に消失した水分を取り戻す事。
人によって発汗量は大分違うのですが、
僕達は寝ている間に結構な量の汗をかきます。
よく言われるのはコップ1杯180mLですが、
個人的にはもっとかいていると思います。
その他、生体維持機能のために使用された水分もあります。
人間の体の6~7割は水分というのは有名で、
生化学反応は全て水の中で起きていますから、
水が少なくなるという事は体全体に悪影響が出ます。
脳梗塞や心筋梗塞は午前中に最も多いのですが、
それは就寝中に水分が失われて血液が粘っこく
なっているためです。
起きてすぐに水を飲む事は何よりも大事です。
もう1つの理由は便意を促すためです。
人体にとって4時~12時の間は排泄のサイクルで、
この時間帯はとにかく出す事に集中したいのです。
午前中は解毒の時間とも言えます。
この時間帯にどれだけ体内の汚物を出せるかで、
1日のクオリティが変わってきます。
体内に毒素を溜めこんだまま出掛けると、
腸内で腐敗した便が毒素を吐き続け、
その処理のために大量の酵素を使い、
エネルギーがどんどん奪われていきます。
朝、便をせずに出かけるという事は、
ドラクエで言うところの毒を受けたまま
ダンジョンに突入するようなものです。
必ず朝の内に出しておきたいのですが、
その便は水を飲む事で出やすくなります。
「胃大腸反射」というのですが、胃に何かが
入って来ると、途端に大腸の蠕動運動が亢進し、
排便作用が起こります。
とにかく朝起きたらすぐに水分を吸収し、
排便に努める事を心掛けてみて下さい。
ちなみに、低血圧で朝なかなか起きれない方は
起きがけに水を飲む事で解消される事があります。
コップ2杯の水を飲むと30分以内に血圧が10~30mmHg上
それが30~60分続く事がわかっています。
顔の洗い方
次に顔面の洗浄です。
具体的には目、歯、舌、鼻を洗います。
先程も言った通り、朝は排泄のサイクルなので、
体中の穴という穴から毒素が顔を出しています。
目には目ヤニ、歯には歯垢が溜まっています。
舌は真っ白になって、鼻クソも固まっています。
これらをしっかり洗い流してあげる必要があります。
肛門から大便を出してあげるのと同じで、
顔の穴からも汚物を取り除いてあげるのです。
ここで大事な事は洗剤類を使わないという事です。
洗顔フォームは勿論、歯磨き粉も使いません。
洗剤類には界面活性剤が入っています。
界面活性剤は洗浄作用が余りにも強く、
角層を破壊したり、皮脂を取り過ぎたりと
人体に悪影響を及ぼします。
その他に細胞毒性も含まれていますので、
洗剤類は極力使いたくないのです。
「さすがに歯磨き粉は必要では?」
と思われる方もいると思いますが、
寝る前にしっかり歯ブラシをしていれば、
必要ありません。
この概念は覚えておいて欲しいのですが、
人間の体に付着した自然の汚れは全て水で
洗い流す事ができます。
頭皮の汚れも、体の汚れも、歯の汚れも、
全て水のみで落とす事ができます。
動物を見て下さい。
彼らも体を洗いますが、
シャンプーや石けんを使ったりはしません。
爪で歯の間に詰まった物を取る事はありますが、
歯磨き粉を付けるような事はありません。
それで別に不潔になるような事はありませんし、
ハゲたり、虫歯になるような事もありません。
自然の汚れは全て水で落とす事ができるのです。
唯一落とせないのは、自然ではない化学物質の
汚れが付着してしまった時です。
整髪料、ペンキ、一部の食品添加物など、
人工的な汚れが付着してしまった場合、
毒を持って毒を制すの考えで洗剤が必要になります。
ただ、朝の汚れに関しては就寝中に
自然と体から出てくるものだけなので、
基本的に洗剤は使わなくて良いと思います。
水で顔を洗い、水で歯磨きをして下さい。
下手に界面活性剤を使えば体が傷つくだけです。
そう言えば、歯磨きに関して朝食前か朝食後か
と言うどうでもいい議論があると思いますが、
どちらか一方を取るなら朝食前です。
何度も言っている通り、寝ている間に
口の中は排泄物でいっぱいになっているので
何よりもそれを真っ先に取り除くのが先決です。
これを落とさないで朝食を食べるという事は
せっかく出た排泄物もまた胃の中に戻してしまう
事になるので、意味無いどころかマイナスです。
朝食後の歯磨きが必要かどうかは
朝食の内容に依存しますが、いずれにせよ
歯磨きは起きてすぐにやるのが原則です。
舌の洗い方
次に舌の汚れです。
朝起きると舌には舌苔(ぜったい)が溜まっています。
舌苔は上皮が伸びたものに細菌や食べカス、
粘膜のカスが付着したものの事で口臭の原因にもなります。
これを舌ブラシで取ってあげて下さい。
歯ブラシでもできますが、「おえっ」と
なりやすいので専用のものがあると便利です。
それと、舌は敏感なので余り強くこすってしまうと
舌粘膜を傷つけてしまいます。
あくまで朝一度だけブラシをするのが基本です。
ちなみに、舌苔はストレスなど心身系の原因の他、
疫力が低下したり、消化器系の疾患によっても
大量に出て来る事があります。
舌苔が異常に付着してたら、体のどこかに異常が
発生しているので、そういう時はブラッシングでの
除去ではなく、根本原因の解決を探って下さい。
鼻うがい
最後は鼻うがいです。
ネティポットでも何でもいいですが、
塩水で鼻をうがいをしてみて下さい。
片方の穴から入れてもう片方の穴から出したり、
片方の穴から入れて口から出したりします。
そうやって万遍なく鼻の穴を洗って下さい。
鼻うがいは単に汚れを落とすだけでなく、
免疫疾患を治療する役割があり、
花粉症も鼻うがいで治ります。
洗いすぎ注意
最後に注意点ですが、洗い過ぎに気を付けて下さい。
潔癖な環境で育った現代人は必要以上に体や歯を洗い
過ぎる傾向にありますが、余り強く長く洗い過ぎると
常在菌がいなくなってしまいます。
常在菌は生物の皮膚や消化器官に常時付いている菌ですが、
彼らは悪い悪玉菌などから体を守ってくれています。
例えば、手を10回洗うと常在菌はほとんど消えます。
勿論、数分で戻ってくるのですがそれまで無防備状態ですから、
そこを悪玉菌などに付け込まれてしまえば、カビや雑菌が
繁殖しやすくなって、様々な健康被害を蒙る事になります。
鼻うがいなんかも同様で、やり過ぎは良くありませんので、
その点注意してもらえたらと思います。
常在菌は我々の体を守るシールドです。
その大切な盾をわざわざ放棄するような事はしないで下さい。
という事で今日は朝の習慣についてお話してみました。
個人差もありますが、概ねこのような習慣を持てると、
意志力を多く残したまま1日を始められると思いますので、
良かったら参考にして下さい。