
肉体のクオリティを高めるために
抑えておきたい就寝前の習慣について話します。
大きく2つあるのですが、
「歯磨き」と「寝具」
についてです。
これらは当たり前のようになり過ぎてしまって、
余り気を付けられる事が少なくなっていますが、
健康やパフォーマンスを考える上で非常に重要です。
歯磨きのクオリティが低くなってくれば、
虫歯は勿論、免疫が弱体化していって、
恐ろしい病気に繋がったりします。
寝具のクオリティが低くなってくれば、
睡眠の質が悪くなって、活力の低い体になり、
全体のパフォーマンスはダウンします。
「細かいな」という声も聞こえて来そうですが、
こういう細かい事まで真剣に考える事で、
本当に優れた体を維持できるようになります。
「神は細部に宿る」なんて言葉もある通り、
見えにくいディテイルこそが大事だと思っています。
と言う事で前置きはそんなものとして、
実際の内容に入っていきたいと思います。
正しい歯磨き
まずは歯磨きについて。
大前提として、夕食を完全な自然食で
全て賄えたという自信があるのであれば、
歯磨き粉は必要ありません。
これまでに述べて来たように、
自然の汚れは全て水で流せますので、
歯ブラシに水を付けて磨くだけでOKです。
界面活性剤を始めとする余計な化学物質は
一切使わないのが最も理想的な形です。
とは言え、恐らくそこまで徹底するのは
現実的に難しいと思っています。
なるべく自然な食材を選んでいっても、
農薬や添加物など知らぬところで色々な
化学物質が付着している事がほとんどです。
外食や惣菜であれば100%無理です。
ですから、夜に限っては歯磨き粉を
使うのは止むを得ないと思っています。
ここで気を付けなければいけないのは、
どういう歯磨き粉を使うかです。
これには言いたい事が山程ありますが、
一先ずこれが入っていたら避けた方が良い
という物質を3つ紹介してみます。
人体に大きな毒性のある3つの化学物質です。
1.ラウリル硫酸ナトリウム
これは最もポピュラーな界面活性剤ですが、
発癌性があり、動物実験では受精卵障害や
成長障害なども報告されているものです。
口の中の粘膜は皮膚よりも吸収力が高く、
口内粘膜からダイレクトに血管に入ります。
そして、心臓や肝臓や目の裏にたまったり、
女性の場合は子宮等に蓄積します。
最近、若年性白内障が多くなってきていますが、
その原因の1つだとも疑われています。
また舌の表面の味蕾細胞を溶かして破壊し、
味覚障害を引き起こす可能性もあります。
2.研磨剤(リン酸水素ナトリウム)
歯の表面を削ってキレイにするという目的で
多くの歯磨き粉に使用されていますが、
実際には歯の摩耗、歯肉の炎症を起こします。
研磨剤は歯のエナメル質を傷つけていくので、
長期的にはエナメル質に穴が開いてしまい、
内部が剥き出しになり歯が黄色くなる事もあります。
ヤニを取ってくれるという触れ込みもありますが、
実際は傷ついたエナメル質にヤニが溜まりやすくなり、
むしろ悪化してしまうリスクの方が高いと思います。
3.防腐剤(パラベン)
シャンプーや食品にも入っている防腐剤ですが、
傷の消毒薬よりも遥かに強力で体を傷つけます。
また、必要な常在菌も全て殺してしまうため、
一時的に口内が無防備状態になってしまい、
そこを雑菌に侵食される可能性もあります。
添加物の危険度評価においても5段階中4に指定されており、
肝臓へのダメージが示唆されています。
以上、他にもあるのですが、これら3つだけは
可能な限り避けたいものだと思っています。
市販の歯磨き粉にはかなりの確率で入っているので
買う際には必ず裏面の成分を見るようにして下さい。
最高の寝具
次に寝具です。
まず布団ですが、僕はマットレス非推奨です。
マットレスとはベッドの上や敷き布団の下などに
用いる一般的な寝具で、基本的にほとんどの方が
これを使っていると思います。
しかし、マットレスは腰や背中を痛めます。
そもそも人間は二本脚で歩く関係で、
背骨が歪曲しますから、昼間はそこに
どうしても歪みが生じるようになっています。
この歪みを治す一番の方法は平らな面で一直線に寝る事です。
平らな面に仰向けになる事により、背骨も一直線になって
直立時に生じる前後左右の背骨の歪みが矯正されます。
しかし、マットレスは柔らかいので、
歪曲した背骨の形に布団が変形してしまい、
背骨が一直線になれず、歪みやズレを矯正できません。
その結果、背骨の歪みは翌日に持ち越され、
それが続くと、背骨の狂いは固定化し、
椎間孔から出ている神経が圧迫され、
腰痛や背中の痛みとなって現れたりします。
では何の上で寝た方が良いのかというと、
極端な事を言えば「板」です。
これは有名な西式健康法でも言われていますが、
平な板の上で水平一直線になるように寝る事で
昼間に生じた背骨の歪みが矯正されるのです。
僕自身も普段は板の上で寝るようにしていて、
腰の調子も驚くほど良くなってます。
背骨の歪みが取れた分、身長も僅かに伸びました。
更に、眠りも深くなります。
一見、柔らかい布団の方が寝やすいと思われがちですが、
実はマットレスのようなフワフワした寝床は形が
変わってしまって不安定なので、体は重心を取ろうと、
一晩中どこかの筋肉が収縮してしまうのです。
それに比べ、重力に対して最も安定した平面で休むと、
全身の筋肉が弛緩して安静に休息する事ができます。
「冬場、寒くないんですか?」
とよく聞かれますが、実はその逆です。
板の上だと体温の熱が逃げにくいため、
薄着でも寒くなりません。
汗をかく量も減り、早朝の水不足による
心筋梗塞や脳梗塞のリスクも抑えられます。
逆にマットレスは布団に入った瞬間は温かいですが、
熱が逃げやすいために体温を奪われ、厚着をしないと
寒くて寝られなくなります。
汗も大量にかきますから早朝の水不足も亢進します。
その他、板の硬さは皮膚と肝臓に刺激を与え、
臓器の働きが低下するのを防いでくれます。
皮膚の表層の静脈が刺激されると、
心臓に帰る血液が活発になり、
腎機能も回復して排泄が促進されます。
肝機能が良くなる事で腸の蠕動運動も活発になり、
便秘を防いでくれたりもします。
最初は抵抗があるかもしれませんが、
慣れると柔らかい寝具では
寝れなくなる程に心地良くなります。
部屋の形状などの都合でマットレスに
せざるを得ないという方がいれば、
せめて硬いものに変えてみて下さい。
体が沈み込んでしまわないような
カチカチのものを選んでもらえると、
板に近い恩恵を受けられると思います。
枕のメソッド
次に枕ですが、西式健康法では木枕が推奨されています。
木枕とはカマボコみたいに半円の形を
したカチカチに硬い枕の事です。
木枕のメリットは頸椎の異常を
改善してくれる事にあります。
頸椎は所謂、首の骨に当たる部位ですが、
昼間は重い頭を支えて常に圧迫を受けているため、
慢性的に軽度の不正脱臼が起こっています。
そして、頸椎の脱臼は蓄膿症、中耳炎、虫歯、
気管支炎症など、首から上の病気に直結するのです。
木枕はその形状から頸椎の脱臼を和らげてくれて、
諸症状の改善に役立つとされています。
ある専門家によれば、腎石症も治ると言われています。
小脳や延髄の機能も働くようになり、
手足の神経麻痺を防ぐ事ができると言う人もいます。
首というのは脳と体を結ぶ全ての神経が通っており、
ここの異常を取り除く事は体全体にポジティブな影響を
及ぼす事に繋がるというわけです。
ところがこの木枕、やってみるとわかりますが、
意外にハードルが高いです。
最初は痛いと感じる事がありますし、
寝返りした時、顔にぶつかったりして、
目が覚めてしまう事があります。
そこで、僕は普通の枕と木枕を2つ用意し、
最初は木枕で寝て、目覚めてしまう事があったら、
通常の枕に切り替えるようにしています。
これならば木枕の恩恵を受けつつも、
深い眠りに入れるようになると思いますので、
良かったら試してみて下さい。
暗闇で眠る
最後におまけで眠る時の光について。
眠る時は可能な限り、暗闇に近い状態を
作れると良いかと思っています。
暗ければ暗い程良いです。
一歩先も見えなくなる程、真っ暗にすると
メラトニンの分泌量が格段に上がって、
免疫力向上や筋肉の超回復に一役かってくれます。
遮光1級のカーテンや、シャッターなどを駆使して、
なるべく部屋を暗くする事を心掛けてみて下さい。
睡眠の質は劇的に上がると思います。