要のボディケア~ストレッチ

今回はトレーニング後の体のケア
についてお話したいと思います。

具体的には「ストレッチ」「お風呂」です。

実際にケアと言えば、それ以外にもたくさんありますが、
余り言い過ぎても混乱を招くと思うので、
今回はストレッチに絞ってお話したいと思います。

ケアと言うと、おまけみたに聞こえてしまって
余り重要視しない人が多いのですが非常に大切です。

特にトレーニングをしている人は、
ケアによってその効果も変わってきますし、
柔軟性などにも影響があります。

また、健康面やアンチエイジングとも関わりが深く、
抜け毛や薄毛防止にも繋がります。

健康的で美しい体を作り上げていく上では、
無くてはならない大切な概念だと思うので、
良かったら今回も見ていって下さい。

ストレッチの意味

まずはストレッチ。

何故、ストレッチをするのか?

多くの人が勘違いしているのですが、
筋肉の柔軟性を取り戻すためではありません。

前々から言っている事ですが、
いくら静的ストレッチを行っても、
筋肉は柔らかくならない事がわかっています。

筋肉の柔軟性というのは筋膜によって保たれており、
筋肉をいくら引き伸ばしても意味がありません。

むしろ、無理して筋肉を伸ばしてしまうと、
伸び切ったビロンビロンのゴムのようになって、
筋肉の出力を大幅に下げてしまいます。

ですから、ストレッチは筋肉の柔軟性を得るために
行うわけでは無い事をまずは頭に入れておいて下さい。

ではストレッチにはどんな効果があるのか?

ここで重要なのは疲労回復効果です。

ストレッチは副交感神経を優位にして、
体を回復モードにする働きがあります。

活動モードになっている交感神経を鎮め、
自律神経のバランスを取り戻し、
疲労した体をいち早く回復させてくれます。

次の日に残る疲れも軽減されますし、
筋トレしていたら筋肉痛の痛みも和らぎます。

更に、筋肉痛が治まる時間も短縮されるため、
筋トレのサイクルを短くする事ができますので、
結果として筋肉の発達を促進する事にも繋がります。

蛇足ですが、疲労回復という観点で考えた時、
乳酸を取り除くのが目的ではない事も知っておいて下さい。

多くの人が乳酸を疲労物質と誤解していますが、
乳酸は疲労物質ではなく立派なエネルギー源です。

そんなエネルギー源を取り除くのは意味がありませんし、
ましてストレッチで取れるものでもありません。

あくまでストレッチの効果は副交感神経優位による
体の回復という事を忘れないようにして下さい。

ちなみに、副交感神経が優位になる事は、
ダイエット効果にも繋がります。

副交感神経は心身をリラックスさせてくれるため
ストレスが和らぎ、この効果によって現代人に多い
過食を抑える事ができます。

関節可動域の拡大

もう1つストレッチに期待できる効果は、
関節可動域の拡大です。

しつこいようですが、筋肉の柔軟性を上げるのでは無く、
関節自体の可動域を拡大させるのが目的です。

関節の可動域が広くなると、
手足が移動できる距離が大きくなります。

すると、それだけ力を伝える時間が長くなるので、
動作の速度が上がります。

例えば、サッカーでは脚のテイクバックを大きく
取れるようになり、蹴ったボールの速度が上がります。

水泳では手足で水をかく時間が長くなるので、
タイムが短くなるでしょう。

ゴルフでは肩関節が大きく動かせるようになる事で、
ヘッドスピードが上がって飛距離が伸びます。

日常生活でも歩幅が広がり、移動時間が短くなります。

つまり、それだけ機能的になります。

関節の可動域を広げる事によって、
実際に使える体になっていくのです。

また、関節可動域の拡大は安全性にも繋がります。

筋肉や腱が切れるのは関節可動域を超えて、
強制的に引き伸ばされた時です。

当然、関節の可動域が狭ければ切れる確率は高まります。

しなる竹よりも、堅い木の方が折れやすいのと同じです。

ですから、関節の可動域を高めておくのは大切なのです。

以上、2つの観点からストレッチによるケアは意味があります。

タイミングはトレーニングをしているなら、
その直後がベストです。

体が温まっていて関節も動きやすくなっており、
効果を最大限に得られるはずです。

ストレッチ3つの原則

具体的なストレッチのやり方はネット上に
ゴロゴロ転がっているのでここでは話しませんが、
実際にやる上での原則を3つ話しておきます。

多くの人が間違えているストレッチ神話でもあります。

1.無理矢理伸ばさない

よく痛みを我慢して無理矢理体を伸ばして
いる人を見かけますが、これはNGです。

痛みを伴うと運動神経が興奮して交感神経が働き、
回復モードに入っていけません。

同様の理由で人に押してもらうのも余りよくありません。

筋肉は伸ばされると伸張反射で戻ろうとする働きがあり、
外部から無理矢理伸ばされると、抵抗意識により
伸張反射も強くなって、関節も動きづらくなります。

とにかく痛みが発生するような
無茶なストレッチはしない事です。

無茶なストレッチは体を回復させるどころか、
筋肉が切れて肉離れを起こしたり、
関節を痛める事もあります。

相撲の世界ではストレッチで靭帯を痛めて
廃業する人も多いと聞きます。

あくまで気持ち良くやる事が大切です。

ストレッチは北風ではなく太陽の姿勢で行って下さい。

2.筋肉を意識しない

ストレッチでは伸ばしている筋肉を意識してはいけません。

先程から言っているようにターゲットは関節であって、
筋肉ではありません。

と言うか、筋肉を意識するという事は、
緊張してそこに力が入ってしまうため、
ストレッチというより筋トレに近くなります。

それは目的から完全に外れてしまっているので、
関節を意識する事を忘れないで下さい。

3.呼吸を止めない

ストレッチはよく息を吐きながらと言われますが、
正確に言うと呼吸を止めなければどちらでも構いません。

と言うのは、人間の脳は呼吸している範囲でのみ、
稼働域を許すように出来ているためです。

呼吸を止めるとそこから先は動かなくなります。

しかし、呼吸をするとその先まで動くようになります。

意外に知られていない事実だと思いますが、
呼吸している間に動く範囲しか、体は可動域を認めません。

ストレッチをする時も呼吸を途切れ
させないようにして意識して下さい。

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